開業を考えるのであれば、IT業界での開業がおすすめだ。飲食店を開業する場合、準備に施設設備費、食料品の仕入れなどで約1,000万円の開業資金、安全性を保障する手続きや資格といったものが考えられる。
しかし、IT業界ビジネスで開業する場合、必要なものはパソコン1つで済む。ビジネスが軌道に乗るまでの生活費など、多少の資金準備はあった方が気持ちに余裕をもって事業に専念できるが、開業に必ず必要なわけではない。IT業界で開業するなら、パソコンとネットワーク環境、税務署へ開業届を提出すれば、個人事業主として事業を始められる。
個人事業主が事業を継続し続けられる確率は、一般的に1年後で40%、5年後で15%。10年継続できている人は6%程度だ。開業自体は簡単な手続きで済むが、やみくもに事業を行っても継続は難しい。
開業を成功へ導くために最も重要だと考えられているのが、マーケティングだろう。どんな商品をどのターゲット層に向け、どのような方法で販売していくのか強みを見出し、販売し続けられるようなシステムを構築するのだ。
たとえば、一般向けでファッションに関するメディアを公開したとしよう。ターゲットが未定だと、メディアを読んでくれる人がいたとしても離脱者が多く、欲しい人へ情報を届けられない。
そこで、「男子学生がオシャレになれるファッションコーディネート」と変更するとターゲット層に情報が届き、広告収入を得られるようなるのだ。それほどSEOを含むマーケティングの知識は、個人事業主が開業して仕事を成功させるために大切な知識と言える。